「いるか ちゃんヨロシク」 〜架空の最終回〜



 火の玉ガール編で一応「いるかちゃんヨロシ ク」は終わりですが、もしあの続きが読めたら、と思うのは決し て私だけではないはず。どんな話が続くだろうかといろいろ想像してしまうのも…そんな思いは「春海のつぶやき」となってお眼にかける機会を得たわけです が、最終回というのはいつでも特別のものだと思います。

 浦川まさる先生の作品はラストシーンがとっても印象的だと 思います。
「いるかちゃんヨロシク」に先行する二作品は殊に印象に残っ ています。「赤い風の伝説」の最後、感動しましたね。疾風の名の示す通り、風の中に消えて行く彼ら。「ウルフボーイ伝説」も ちょっぴ り泣けました。桜井さん、大人の女の魅力がありました(笑)。

 「いるかちゃんヨロシク」には「最終回」が都合四つあり、 倉鹿編 第二部の最後、いるかが東京へ帰ることが皆にわかってからの流れは特にすばらしいと思います。
極めつけは駅でのシーンですが、あそこでギャグを出せる浦川 まさる は只者で ないと思います(笑)。
 
 思えばあのラストシーンがあったればこそ、私の中でいるか ちゃん は不動の 地位を得たのかもしれません。あのシーンが永遠に終わらない二人の物語を静かに 閉じていったようで、漫画でこんなに感動したのは初めてでした。

 少女漫画の究極の最終回ってやはり結婚が多いのかなと思い ます。
あのころ「りぼん」に掲載されていた「ときめきトゥナイト」 や「月 の夜星の 朝」が主人公の二人の結婚を契機に主役が代わったり終わったりしましたよね。一 方「オルフェウスの窓」や「ベルサイユのバラ」のように主人公たちの死でもって終わる、そんな漫画もあります。子供だった私は、いったん好きになった人を 嫌いになるということが理解できなくて、恋をしたら、そのまま結婚というのがわかりやすい終わり方でした。もしくは死によって究極的に裂かれてしまうか、 そのどちらかです。

 初恋の人とはむすばれないなんてよく言われますが、それは やはり人間的に未熟な年頃では好きでいつづけること、愛しつづけることにも努 力が必要なのだとわからないからかもしれません。だからこそ傷つけあってしまったり後悔することも多いこのころの恋愛を扱った漫画が大人の目にはご都合主 義に映って、自然距離をおくようになるのかもしれないと思います。

 けれどいるかちゃんと春海の恋模様は今読んでもとてもリア ルで、恋愛物としても十分に読める ものだと思いました。スーパースターの男の子とむちゃくちゃな女の子、というだけのくみ合わせでしたら少女漫画にありがちなご都合主義なのでしょうが、相 手に心を開いていく過程、素直になれず苦しむ過程、そして相手を信じて困難を乗り越える過程。この二人でなければ、と思わせるエピ ソードの数々に作者の魂に触れるような気がします。そして、そんな彼らはいったいこれからどんな人生を送っていくのか・・・つくづく連載が終わってしまっ ているのを残念におもうのです。

 「いるかちゃん」がもっと続いていたら…そんな望みがいる かちゃ んの新た な「最終回」を思いつかせました。
ですがあえて小説化はしないであらすじのままにしておみせし ようと 思いま す。こんな終わり方があってもいいよね、くらいのつもりで。
やはり原作者ではない私がやってはいけないことなのかなとも 思いま すし他の 二次作品よりショッキングな内容になる可能性も高いです。また、内容によっては 辛くて文章化できないことも考えられます。

 「最終回」は私のえがく二次小説とも少々別次元のものと思ってく ださい。 ものによっては内容に矛盾が生じることも大いに考えられますが思いつくままに書 いてみようと思います。


 ショックを表す目安を考えてみました。
あくまでも私の感じ方ですが、これも参考に
読む、読まないをよ〜くお考えくださいませ。

 マックスをlevel 10と考え
数字が高くなればなるほどショッキングな内容です。

倉鹿編 第一部
倉鹿編第二部
ハイス クール編
火の玉ガール編
  level  1
level   5
  level  2
  level  3


file  no.1・・・・・・・・・・level 9
すみません。いきなり「9」です。
あまりにもつらくて、悲しくて、とっても小説化はできないと思いました。
でも、こんな終わりもまた彼ららしいと思うのです。
いるかちゃんと春海のデスクトップ壁紙を見ていたら思いつきました。
あらすじだけなのに、書いていてさえ涙が出てきてしまいます。
決して読んでくださいとはいえません・・・

file no.2・・・・・・・・・・level 2
file no.1がひらめきで描いたものだとすれば、こちらは頭で考えた結末です。紅葉さんがくださった小説「夢から覚めた夢」へのお礼の意味も込めて。
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